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和食との密接な関係 ~日本酒伝道(R)養成講座1~

和食との密接な関係 ~日本酒伝道(R)養成講座1~

お酒は、合せて食べるもの、その時の環境などで、その感じ方が大きく変わります。
またその造りや、文化、歴史を知ることで、お酒への愛着が湧き、より味わい深いモノになる。嗜好品ってそういった面もありますよね。

そんなことを思っている矢先… ご縁があり 2017年7月より『日本酒伝道師(R)養成所講座』を受講することになりました。より愉しく日本酒が味わえるよう、この講座で学んだことを本ブログにも綴っていこうと思います。

日本酒伝道師(R)とは

この講座は、日本酒好きがその良さを ”広めたい”、”勧めたい” と思った時に、その良さを自分の言葉で伝えられるようにと企画されたものです。そもそも、この ”日本酒伝道師” というのは、日本酒アカデミー(株)が命名した登録商標で、次のような使命を持って活動する方をいいます。

『日本酒伝道師』が伝えていくもの

  1. 日本酒の美味しさと楽しみ方を伝える
  2. 日本酒文化を愛し、その奥深さを伝える
  3. 日本酒を通して素晴らしい人間関係を築き、広げていく

来年春までの10か月間、月一で行われる講座について、筆者の印象に残ったところを中心にレポートいたします。
ではでは、初回講座のレポートから行ってみましょう!

一限目:和食の世界無形文化遺産と日本酒の密接な関係

講師写真

日本酒伝道師養成講座・塾長 杉原英二 先生

2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。これは、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、文化として守るためです。
この日本人の食文化には、日本酒は深く関係しています。

和食文化と”うま味”

和食の特徴としては、日本の地方や季節など多様な食材の持ち味を尊重し、一汁三菜を基本とした健康な栄養バランスなどがあります。このような美味しい和食を象徴しているのが、「うま味」の創造力です。このうま味があるからこそ、食材を使い尽くす技が生れ、「もったいない」という日本ならではの精神が育ったのだそうです。

日本酒にも、このうま味成分は重要な要素です。このブログでも、お酒の香味を語る際に「うま味」があるという表現を用いています。日本酒の得も言われぬ微妙な味わいは、やはり日本人が胸を張って自慢できる和食文化の結晶ですね。

ちなみに、うま味という要素は、和食独特のもの。世界に認定されたのも2000年頃という、つい最近なのだそうです。そして、この要素を表す時は、「旨味」ではなく「うま味」と書くそうです。今後、ブログで味を表現するときには「うま味」と書かなくてはいけませんね。

季節や年中行事との密接な関わり

講師写真

和食は、花や葉などを飾り付け季節感を楽しむ演出をしたり、”走り”、”旬”、”名残” など季節による繊細な味の変化をも楽しみます。このような季節を感じ楽しむことは、日本酒にも言えます。冷酒・常温・ぬる燗・熱燗など、温度変化による季節の楽しみ方。陶磁器・漆器・グラスと、酒器も状況に合わせて選択します。

また、日本酒は年中行事の中で地域や家族の絆を強める重要な存在しています。
祝い事、弔事、祭りのときにも、酒が飲まれます。これは、「神への感謝と畏敬」を酒に託すという日本人の古くからの慣習によるものだそうです。古来、神と人との交流を図るために飲み踊り騒いだのが祭りの起こり。よって日本酒は、八百万の神を奉る日本人の精神性から生まれた日本食文化、芸能文化の原点ともいえるそうです。

一限目の最後に…

和食とのつながりから、日本文化と日本酒について、様々なお話を伺いました。
淡麗辛口が流行り始めた辺りから、かれこれ〇十年、筆者は日本酒好きをしています。しかし、こうした話を学ぶことはなく、ただひたすら飲み・酔うことを愉しんでいました。このような話を知ると、ただ嗜好品として酒を楽しむだけでなく、”文化” としても愛着が湧いてきました。

この日の講義の中で、塾長の杉原先生から、こんなお言葉がありました。

 日本の米の酒 は、日本民族の独自の酒で、他に例がない多段仕込みと並行複発酵という造り方をしています。そして、独自の麹菌と酵母の働きによる発酵過程は、この国の気候風土と米文化が生んだ 世界に誇るべき素晴らしい酒文化 です。
 これからも日本酒の美味しさ・楽しさ・奥深さを国内のみならず世界に発信していき「日本人の精神」を理解してもらっていくことが大切です。
そして、その役割を担うのが ”日本酒伝道師” です。

 
日本酒を広めたいと思う人が近ごろ多くなってきたように思います。やはり日本人として誇れる文化だというのが、皆さんの中にあるのかもしれませんね。
筆者もこの一年しっかり学び、外国の方にも説明できる日本酒文化の魅力を習得したいものです!


※ 注 ※
この記事は筆者が受講して、特に印象深かった点を中心に記述しています。実際の講座では、本記事にない色々なお話がなされています。また、ところどころ感想もまじえておりますので、ご了承ください。